科学

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フローレンス・ナイチンゲール(1820~1910)は、クリミヤ戦争(1854~1856)の陸軍病院で献身的に瀕死の兵士を看護して、白衣の天使とよばれました。この事はおそらく世界中の人々が知っていますが、実は衛生統計学の科学者だったことは、ほとんど世に知られていません。ナイチンゲールは、2人に1人が死亡するという高い死亡率だった陸軍病院で、陸軍医療体制の改革や病院管理の改良を行い、わずか5ヶ月足らずの間に、50人に1人の死亡率まで減少させたのです。その後、クリミヤから帰国し、イギリスの民間人から抜粋された兵士とイギリス陸軍兵士の死亡率を比較しました。すると、民間人の方が死亡率が低く、イギリス陸軍の兵士の健康管理に問題があることを指摘したのです。そして、イギリス陸軍の兵士の健康管理は見直されました。今でこそ、何事も科学的根拠(エビデンス-Evidence-Based Nursing =EBN)にもとづいて看護をしていかなければならないと言われていますが、その当時、科学的根拠が大事であると気がついた功績は多大なものであると考えられています。献身的な看護というのは、心の持ち方や対個人にむけるものだけではなく、広い視野を持って環境を改善しなければ、結局、個人に対してもよりよい看護は提供できないことに気付いたことからも、ナイチンゲールの看護論は現在も色あせることなく、看護の教育現場で使われています。

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